2006/12/17

夢と希望の果てに

すべてのゲームを中断して
“マリーのアトリエ PLUS ~ザールブルグの錬金術士~”と
“エリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士2~”を
遊んでいました。

そもそも、このゲームを始めようと思ったのは、
サントラCD“アトリエ・ベスト”を格安で買ったことが発端。
何気ない気持ちで購入したにもかかわらず、
収録曲“悲しき吸血鬼”に完全に魅了されました。
荘厳豪華に戦闘を盛り上げる、
まさに「ボス戦とはこういうバックミュージックを背に闘うべきものだ!!」と
いうべき名曲でした。

で、実際には上記楽曲は“エリー”の使用曲だったんですが、
とりあえず、すでに所持していてシリーズ1作目でもある“マリー+”から
プレイしてみました。


“マリー+”は、
現在にまで続くシリーズの初作だけあって、
統一された美術・世界観と斬新なアイデア
そしてシンプル・コンパクトな舞台設定で、近年稀にみる快作でした。

4年の間に最終アイテム“賢者の石”を
錬金術で合成することが目標となっているけれど、
時間は充分に用意されていて
自分のような初心者でも最初は何度かつまづきこそすれ、
最終的には余裕をもってエンディングを迎えることが出来ました。
しいて注意する点としては、
“無印版”から“+”になるにあたって追加されたエンディングは、
最弱の仲間を鍛え上げる必要があるので、
序盤から計画的に進めていかないと到達が絶望的な点かな。

それでも、慣れれば1日もかからずにクリアできるので
1週間もあれば自分のような社会人でも、この作品を堪能できる
お手軽さも◎。
次作“エリー”に比べると、
システムまわりがまだ少し未完成(依頼を受ける際所持アイテムの
確認ができない・装備変更やステータス確認が工房以外では不可など)で
若干ストレスが溜まる仕様ではあるけれど、
そんなことも許容できるほどの居心地の良さ・難易度なので、
シリーズをやり始めるならこの作品からをお勧めします。
(自分は2作しかしていない身なんですが…)


対して“エリー”は、
“マリー”を大幅にビルドアップした感じ。

プレイ年数は4年から6年(4+2年)になっているし、
最終合成物も“賢者の石”ではなく“金”となった。
冒険も前作の拠点“ザールブルグ”だけでなく、
隣の港町や、そこから海を越えた地にある錬金術の総本山ヘも
行けるようになっている。
仲間にできるキャラクターも増え、それに伴いイベントも
一度のプレイではとても制覇できないほどの量となっている。
ただ、前作のキャラクターも多数登場し
彼らに関係するイベントに関しては、
従来のファンにとっては微笑ましい光景が随所で見られる。
また上記でも述べたように、
システム面では前作に比べ改良がなされており、
快適な調合生活・冒険を行なえるようになった。

結果、丁寧にゲーム大型化・やりこみの充実を進めているのは
目に見えてわかるのですが、自分にとっては1周する時間も増加し、
かつ2・3週することが必要なゲームになってしまっていて
前作のお手軽感が喪失してしまっていたのが残念だった。


3作目のPS2“リリーのアトリエPLUS ~ザールブルグの錬金術師3~”は、
前2作の主人公マリー・エリーの通った錬金術の学校の設立当時が舞台で
非常に興味を惹かれる内容ですが、おそらく更なるビルドアップが図られていそうなので
プレイしないかな…。