1巻は電撃小説大賞への応募作だけあって、
単冊にまとまるよう物語も非常に凝縮されていて、
今でも手元に置いているほど面白かった。
遅ればせながら、
現在3巻まで刊行されているのを最近知ったので、
2巻をまず読んでみた。
1年振りに刊行の2巻は、
物語の幕引きは一応あるものの続刊が前提とされているためか
伏線がまだまだ回収されておらず、
今後への大風呂敷を広げたまま終わっており、
読後にすっきりしない、消化不良感が残った。
ただ、黄昏の江戸時代を舞台に、
聞いたことのある佐幕派・倒幕派の志士達の名前がちらほら出てくるため、
今後、彼らの謀略知力・魔術・武芸が入り乱れるだろう様には期待。