2011/07/10

パニッシュメント:江波 光則

ガガガ文庫の“パニッシュメント”。

前作の“ストレンジボイス”も以前に読んだけれど、
この人の書き物は、読んだ後の達成感がすごく微妙。

物語としては綺麗にまとまっているものの、
ラストが大団円で終わるわけではなく、
厳しい現実を覗かせ‘これからも人生は続く…’のような終わり方のため、
爽快な読後感が訪れるよりも早く、
作中で提起されている問題・主題を考えてしまう。

ただ、Amazon.co.jpでは高い評価を得ているので、
そういうものを求める読者がいて、それにきちんと応えている作品なんだろうな。