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“りはめより100倍恐ろしい”
はっきり言って書名を聞いた際は‘？’だった。
十中八九、誰も題名だけでこの本のテーマはわからないと思う。
あらすじを目にして初めて‘ああ、なるほど’と得心する。
こういう風に、否応なく読者に引きずり込んでしまう書名を
考え付くのは本当に凄い。
そこで書かれているのは、
中学でいじり続けられていた主人公が、
高校入学を転機にその立場からの脱却に挑戦する物語。
口語で書かれているため比較的サラッと読み通せるものの、
読後感は、イジメを題材にした作品特有の
わだかまった重い後ろめたさと人生の皮肉さだ。
コミック・ドラマで一番に思い浮かぶいじめテーマ物