2008/01/27

月の輝きの下、皆の想いと共に

“ファイナルファンタジー4(ワンダースワンカラー版)”プレイ終了。
エンディングまで23時間ほど。だいたいレベル62。

まずはなんといっても、イベントがの多さが魅力。
序盤から中盤までは、イベントに次ぐイベントで非常に良いテンポで物語が進行していく。
‘30分に1回のイベント量’と言われている天外魔境よりも実感としては多いと思う。

イベントによって目的地が示されて
そこに赴くと、またイベント発生→次の目的地へ
という感じで途切れることが全く無い。
レベル上げがほぼ不要な難易度調整と
適度な長さのダンジョン構成も相まって、ストーリーの流れのままに進めることができる。

また、発生イベントも友情・愛情・裏切・憎悪・邂逅など様々なものがあり、
中盤以降は特攻イベントが多発するのも印象的。
(終わってみると案外亡くなったキャラクターは少ないけれど…)

ただ、終盤(地底世界~月世界)に入ると
流れるような物語進行は次第に停滞してくる。

歯ごたえのある敵が出現してくるのに伴って
レベル上げを要し、新しいダンジョンに挑むごとに
ある程度のキャラクター強化作業が必要となってくる。

その決定打が月にある最終ダンジョンであり、
自らの例で言えば、全プレイ時間の1/4:5時間ほどをそこで費やした。
敵のHPを削れる強さになるためにレベルを上げ、
最強武器を手に入れるためにレベルを上げ、
ラスボスの全体攻撃に耐える体力になるためにレベルを上げていった。
ただ、これは短所でもあるが長所でもあり
まさにこれこそが‘嗚呼FFだな’と言えるモノでもあったと思う。

以上のように、自分にとってFF4とは
‘相反するFF4の特徴を非常にバランスよく抱合しているシリーズ作’と感じ得た。
前半に絶え間なく進んでいくストーリーは、PS以降
映画的な表現を求めてきたどのFFシリーズよりも劇場的であり、
終盤での強化作業も、続編で名前を変えながら綿々と続いている
やり込み要素‘ジョブ・アビリティ・マテリア等’の源流だった。

プレイ時間も手頃なため、
FFシリーズが初めての方はコレを入門用としてみるのも良いかもしれない。