2007/12/24

masterpiece

言わずと知れたディスクシステムの名作アドベンチャーゲーム“ファミコン探偵倶楽部”
(2のみSFCでもリメイク済み)。

1作目“消えた後継者”
2作目“うしろに立つ少女”ともに3、4時間でクリア。

1は、地方にある旧家の遺産相続に端を発した連続殺人事件モノ。
2は、ある町で起こった女子生徒殺人事件が、
時効寸前の過去の別事件と複雑に絡まりながら、展開していくというモノ。
ただし、+αにオカルト的な味付けも効いている。
というか、むしろオカルトが2の最重要ポイント。

というように、どちらの作品も重い事象である殺人事件を中心としながらも、
息抜きキャラが、確固たる存在感を示していることは大きい。
キャラはそのまんま(“ぢゃ”使いなところなんてソックリだし)なんだけれど、
1では熊田先生、2では駒田先生。
時には親身に相談に乗ってくれ、また時には多いに和ませてくれる。

また、2では駒田先生以外にも、
あゆみや、ひろみちゃんといった
キチンとキャラ立ちしている人達が大勢存在した。

で結局、この作品達が高い評価を受けているのは、
彼らのような魅力的なキャラクター達に象徴される“心の暖かさ”が
キチンと物語の本流にも脈々と流れており、
両作品ともプレイ後の気持ちはとてもハートフルでいられるのが
一因であるのではと感じた。
特に、1ではお守りの中身を見る場面が、
また、2では一番最後の選択肢を決定してから後の、怒涛の展開が印象的だった。
(2のグラフィクは、なんか楳図っぽくもあるんでチョット笑えたんだけど、
それは置いといて)

とりあえず、感動したいなら1を、
探偵モノのシナリオの醍醐味を味わいたいなら2をお勧めします。


最後になりましたが、エンドロールに流れてきた
“よこい ぐんぺい”はとてもまぶしかったです。
やはり偉大なゲームの父なんだな、と再度実感しました。