2007/04/01

Re:Magic

今日はエイプリルフール!
…でもあり映画の日でもあるので、定価では観ることがないだろう
“映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~”を鑑賞。

いやね、この映画のリメイク元
“映画ドラえもん のび太の魔界大冒険(1984年公開)”が大好きなんですよ。
ファンタジーとパラレルワールドといった通常組み合わさることが無いような素材が
見事に交わった話の組み立て方も好きだし、
子供心にメジューサの恐ろしさなんかも印象的だったしで。
ホント“映画ドラえもん”のなかでも№1なんです。

で、そんな想いを持って今回のリメイクを観てみると
………結構よかったです。
ていうか、思っていたよりもかなりよかったデス。

声優が総入替になってからのドラえもんは当然観たことが無かったためか
ドラえもんの明らかな作り声に慣れるのがしんどかったり、
中途半端な笑いをとるための小ネタが随所に盛り込みこまれつつ
伏線が張っていかれる物語の前半は、
正直言ってのっぺりとして退屈だった。

けれど後半になると、導入部でまいた伏線をきちんと回収していき、
かつ元映画には無かったダイナミックなアクションなどが新規に
加えられていて、一気にのめり込んで観ることできた。
また、今回のリメイクにあたり原作シナリオに手が加えられ
様々なエピソードが追加されているが、
特にメジューサのくだりは、
前作の魔物然とした怖さは半減しているものの
新たな感動の山場を提供しているという点ではうまい改良だったと思う。

また、小さい喜びですが、
“ドラえもんおよび藤子・F好き”には堪らない小ネタがあったのも嬉しかった。
エスパー魔美がゲスト出演していたり、
お獅子仮面のボトルキャップフィギュアがのび太の部屋に飾られていたりと。
“わかっているなぁ!”って感じです。

最後に惜しむらくは、やっぱり声優かな。
ドラミ役の千秋は凄く上手だった。
メジューサ役の久本雅美も頑張っていて
死に際のセリフさえなかったら満点でもイイと思うんですよ。
ただ、ヒロイン:美夜子役になぜ相武紗季を?と。
いや、頑張ってはいるんですよ。頑張っているんだけれども…
まぁ、大人の事情って大変だなぁ。

ただ、先に申したとおり
総じてイイ映画でした。
自分の好きな映画がこういう風に良リメイクされるのは本当に嬉しいです。