2012/04/16

サクラダリセットと小市民シリーズ

角川スニーカー文庫の“サクラダリセット”を
ようやく3巻まで読了。

評判を聞いてかなり以前に3巻まで購入はしていたものの、
1巻を読んだところ、自分が期待していたループものとは感触が随分異なり
しっくりこなかったので、残りは積んだ状態となっていた。

改めて2巻を読み始めてみると、
ラストから3巻へのつなぎ方が素晴らしく、
広げた伏線をどう畳むのか待ち遠しくなって、
早速3巻も読んでみた。

自分の想像では‘2巻で引いた結果を、3巻の前半で回収して
また物語が新しく展開していく’のかなと思っていたため、
3巻丸々を使っての伏線回収は、意外でもあり少し冗長に感じた。

ただ、それすらも今後のスートリーへの布石という可能性も捨てられないため、
とりあえず今後も機会を見つけては読んでいくつもり(現在は7巻まで発売中)。



同じような流れで読んでいるのが
米澤穂信氏の“小市民シリーズ。”

ランキング雑誌“このミステリーがすごい!”で
この筆者の名前が頻繁にランク内に顔を出していたため
1巻“春期限定いちごタルト事件”を読んでみたものの、
少し切り口は珍しいかな、くらいの印象しか残らなかったので
続巻は積んだままの状態になっていた。

仕事仲間との話の中でこのシリーズが話題に上ったため、
久方ぶりに続きを読み始めたところ、二転三転する物語に、
“夏期限定トロピカルパフェ事件”“秋期限定栗きんとん事件”と
続けて一気に読んでしまった。

ミステリーの内容というよりも、
登場キャラクターの魅力が大きい本作、
シリーズ最後になるだろう“冬期限定”では
どうなるのか興味津々。



ちなみにこの著者のデビュー作品“氷菓”は、
今月からアニメ放送が開始される。
“涼宮ハルヒシリーズ”や“けいおん!シリーズ”を
手がけた京都アニメーション謹製のため視聴予定。

TVアニメ「氷菓」オフィシャルサイト
http://www.kotenbu.com/