2009/07/26

看板で売る

発売日の7/11からプレイしていた“ドラゴンクエスト9”を
とりあえずクリア。50時間ほど。

冒険の書は一応クリア表示の‘☆’付きになったけど、
エンデイングも意味深に終わっていたし、
スタッフロールも“To be continued…”になってたんで、
今後もペースを落としつつ遊んでいく予定。

内容的には、
まず、キャラクターなどが“3”ベースで描かれているのが好印象。
ルイーダの酒場の採用は言うに及ばず、
街中の戦士・商人・武闘家といった各キャラが“3”時の外観で、
非常に懐かしさを呼び起こすものだった。

ダーマ神殿での転職もやり込み甲斐のあるもので、
各職業のスキルを高めることによって、
物語進行のスムーズさが大きく変化するようになっている。

とくに攻撃力・守備力のボーナス加算や、
武器を極めた際のダメージ加算などは、
それを伸ばすかどうかによって難易度が大きく調整される。

そのため、転職が可能になるとスキル育成にばかり励んでしまい、
10時間ほどストーリーが全く進まないこともあるほどだった。

導入部はストーリーで引っ張っていき、
転職やクエスト・錬金などやり込み甲斐のあるイベントが解禁されると
育成の達成感でプレイヤーを魅了し、
錬金で新たな武具を作成したり、スキルが育ってくると
戦いの場で試したくなるので、戦闘をこなしつつ物語を進めるように持ってくる。
…ほんと、プレイヤーを惹きつける魅力が、
階層的に組み合わさって、良く出来てるなと思う。

巷で評判があまり良くないガングロ妖精も、
自分にとってはそんなに悪くもなかった。
今までのシリーズでも、必ずアイロニーのあるキャラクターは居たし、
プレイヤーが感じているであろうことを主人公に代弁してくれてるいる光景は、
むしろ楽しい。

唯一、最後まで不満だったのが、
戦闘にモッサリ感があること。

ROMにも関わらず、入力が可能になるまでに1,2秒かかるのも煩わしいし、
攻撃がビジュアル的に表現されるためダメージを与えるまでの演出ももどかしい。

慣れてくれば、3Dで描写されているため仕方ないとは思いつつ、
ダメージ表示されるまでのタメの演出と割り切れないこともないけれど、
もう少しどうにかして欲しかった。

通常戦闘については、音楽も少し牧歌的で、
盛り上がりに欠けるものだったとも思う。

これは、あくまでも希望だけど、
バトル音楽は一番耳にする機会が多くなるもののため、
出来れば過去の作品から任意のモノをチョイスできればな、と強く感じる。
容量的に厳しいとは言ってたけど、“世界樹の迷宮”や“7thドラゴン”のように
FM音源でもイイので切り替えれればなと。

相対的にはやはり太鼓判の出来であるし、
むしろ、初めてドラクエを発売日とともに
リアルタイムで遊べた喜びは何物にも代えがたいモノでした。
(FC版の“3”の時とか発売日がエライことになっていたのを知ってるが故にね)